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終わりに、させてもらえなかった…。




「…はぁっ?!ち、ちょっと…嘘でしょ?!」




別れ…られなかった。




「な、何で?!」







翌日、火曜日。

3時限目の体育の時間。

体育館でバレーボールの授業の真っ最中。

球技大会も近いので、バレーボールのミニゲームを班毎に別れて行う。

その待機中に、斗弥子と彩里と三人で。

隅でこそこそと昨日のご報告。

この体育の授業には、隣の二組の横川さんや、美優もいるから、本当に内密にこそこそと。







横川さんのことは、気にしなくていいって。

今はまだ、傍にいろって。

私を独りにしたくないって。

イカせてやるまで、離さないって。(…)




「…意味わかんないね」



彩里の言うとおりだ。

まさしく、意味不明だよ。



イカせてやるまでって…いやいや、そこは問題ではない。

本当にいかがわしい。どスケベ変態男。



『今はまだ』傍にいろ。

独りしたくない。



「なんか、意味ありげ?ちょっと、今までの悠介からしたら考えられないんだけど。引き留めるとか。いつも、来る者拒まず去る者追わずなのにさ」