し、信じられない…!

人の指、くわえてしゃぶり倒すなんて…!




キス阻止しちゃって、悪かったって思った自分、バカみたい…!



所詮、セクハラ対象。

エロ女扱いだなんて…!



「だめぇーんっ…って、何がダメなの?何が?まさか『いいっ…』のダメ?」

「こらあぁっ!」

「え?俺のベロでイキそうだった?」

「…もうっ!知らないっ!…帰る!」



散々からかわれて大爆笑されて、ものすごく頭にきた。

こんなどスケベ変態男、無視してさっさと帰る。

まだ大爆笑を続けている蓑島くんを置き去りにし、カバンを手にして背を向ける。




「あはははっ!…星月!」

「…うるさいぃっ!このどスケベ変態男!」

「今はまだ、傍にいろ」

「…は?」

「今は離さない。星月を絶対独りにはしたくない」

「え…?」



蓑島くんは、そう言って。

また、あの不敵な笑みを見せる。



(何で…?)



蓑島くんが発した、言葉の意味、ひとつひとつが全然わからず。

頭の中が、ぐるぐると渦潮のように混乱する。



蓑島くん、何で…?

何で…終わりにしてくれないの?




「俺がイカせてやるまで、離さない!」

「…お願い、死んで!」