お向かいさん同士で、兄や姉を交えて毎日一緒に遊び、幼稚園も一緒。
二人はすごく仲の良い友達となった。
しかし、横川さんが6歳になった時に。
母親に新しい恋人が出来た。
結婚を前提にお付き合いしている男性が。
彼は、とても子供が大好きで優しい、母親と歳の近い見た目はごく普通の男性。
兄たちの少年野球の活動にも、結婚もしていないうちから積極的に参加していて、それはまるで本当の父親のようだったそうだ。
そして、そのうち地元にアパートを借りて、その彼氏と母親、子供三人で暮らすようになる。
…しかし、そこが悲劇の始まりだったという。
「…え?…ロリコン?」
斗弥子は頷く。
「…どうやら、その新しい彼氏とやらはロリコン趣味で、お母さんとの結婚を考えたのも、ゆら目当てだったみたい…。ゆらは生まれた時から美少女だったらしいし、その彼氏の好みにどハマりしたんだって」
「…え?え?じゃあ、横川さん…!」
「待て待て待て。そういう性的な意味で手は出されなかった。ただ…写真好き?」
「写真?」
その彼氏は、可愛い幼女が好きな写真マニアで。
横川さんの写真を絶えず撮っていたという。
ある意味、ただの変態。



