…ああぁぁっ!
久々に瞳真のこの笑顔見たけど。
か、可愛い…!
何だか、大きい目がキラッと輝いて、愛くるしいワンちゃんみたいで。
久々に、やられる…!
「じゃ」と手を挙げて、背を向けて去っていく瞳真。
私は…見えなくなるまで、その背中をただ見つめてしまった。
そして、ハッと我に返る。
だ、ダメ…。
私、何を見とれているの…!
想いを諦めて、せっかく前みたいに仲よく出来てきたっていうのに。
また…。
…また?
い、いや。ダメ。
瞳真はもう人のモノでしょうが。
それを何故ときめいているんだか。
絶対、ダメ。
前みたいに、想っちゃダメ。
蓑島くんのおかげで、だんだん忘れてきてるんだから…。
蓑島くんのおかげで…。
蓑島くん…。
(ああぁぁ…)
…思い出してしまった。
今度は今日の蓑島くんのことを…。
…私。さっき気付いた、 とても切ない事実があるんだけど。
私、蓑島くんに。
『彼女』として紹介してもらってない…。
御家族の方々に…。
やっぱり、私。
からかわれているだけ、だったんだろうか…。
『偽物』彼女。
所詮、こんなもの。



