急なお誘いにちょっと戸惑ってしまった。
いや、行こうとは思ってたけど…まさか誘われるだなんて。
モジモジと返答しないでいると、更に推される。
「っつーか行こう。入ろう。迷ってんならちょっと付き合って」
「………」
行こうとは思ってたので、断る理由もなく。
すでにお店のドアに手を掛けてしまっている瞳真の後をしぶしぶと追う。
瞳真も行く予定だったの?
っていうか、この人こんなに強引だったっけ…。
「こんばんはー」
瞳真がそう言って、鈴の音が鳴ると共に店内に入っていくと、バタバタと足音がする。
奥からは、コックコート姿の金髪のショートカットの女性が登場した。
パンダフルの店長さんだ。
「いらっしゃーい…っと、おぉっ!瞳真!」
「苺さんこんばんは」
「今日も来たのかい!瞳真みたいなイケメンはいつでも歓迎だよー!…と、後ろにいるのはせづか?久しぶりだねー!あんた達一緒に来るとかホント久しぶりじゃないかい?」
「お、お久しぶりです店長さん…」
相変わらずの豪快な迫力だ。店長さん。
こうして、地元の子供たちが来店すると、いつも歓迎してくれる。
特にイケメンがお好きなようだけれども。



