「…だからさ?弱っている今の星月には、隣にいる誰かが必要なんだってば」



弱々しくて、儚い。

蓑島くん、何でそんなにお見通しなの?



私、隣に誰か、必要なの…?



「だから、俺と付き合おう。俺といれば絶対楽しい!毎日笑顔にしてやる!」

「え…」

「で、水口の前でイチャぶり見せつけてやろうぜ?…私、今こんなに幸せでーす!って、な?」

「………」

「あ、目の前で交際会見でも開く?おまえはそっちでよろしくやってろ?こっちはこっちでよろしくやってるぜ!みたいな?」

「………」



危ない…。

私、イケメンキラキラフェイスの魔力に侵されて、流されるところだった…。



交際会見…何なの?!



所詮、蓑島くん。



「…っていうか、何で瞳真に見せつける必要あんの!そこはそっとしておいてよ!」

「え?何でー?だって星月は散々三位の水口に苦しめられてきたんだぜ?ぎゃふんと言わせてやろーじゃん」

「苦しめられたって…それは、瞳真が悪いんじゃなくて、私が勝手に傷付いただけでしょ?」

「水口は罪なヤツだから。だって三位…」

「三位関係ない!」

何でこの人は、瞳真をイジりたがるんだろう。

瞳真はイジられるの苦手だから、本当に、やめてあげてほしい。