マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様




とりあえず…。

…明日、斗弥子に事情を話してからでも遅くないか。

思い込んで突っ走って良からぬ事後報告をするな。って言われてるし。

っていうか、私、思い込んで突っ走ってる?

いつも、そんなんなの?…そうかな。



って、もしそうなのなら。

私、ダメなヤツじゃない?



私、ダメなヤツなの?!

なんてこと…。



(はあぁぁ…)



ため息も、そりゃ出る。

帰り道の足取りも、そりゃとぼとぼだ。

ダメ女…。



中道を抜けると、一転明るい通りに出る。

商店街の通りに出た。

道路を挟んで斜め向かいには、パン屋さんがある。

灯りが付いていて、営業中。

…営業中にここを通るのは、久々だなぁ。

パン食べたいな。

久々に寄ってみようかな。

でも、さっきたらふく食べたのに、また食べるのは太るかな。




そんなことを思い、軽く葛藤しながら、横断歩道の信号待ちをする。



パン食べたい。でも太る。

食欲。体重。食欲。デブ…。




「…星月か?」

「…ひゃあぁぁっ!」




食欲とデブの葛藤と戦っている最中に、急に話しかけられ、思わず悲鳴をあげる。

び、びっくりした!