「…と、とりあえず!今日はこれから試合なんだから、帰るよ!」
とりあえず、違う話を振って、その件はうやむやにする。
時計を見ると、もう帰らなければ集合時間に遅れそうな時間だ。
「…わかった。また今度にしよう」
「また今度?!…だから、一緒に走るのは無理だって!」
「無理じゃない」
「無理じゃないって…その根拠は何!」
「まあいいや。とりあえず帰るか」
「………」
ガクッときてしまう。
相変わらずですね、このマイペース。
「そんなことより、今日の試合頑張ってよ?昨日みたいなミス連発は許されないからね!」
一緒に公園を出て、帰り際。
帰りかけた瞳真の背中に向かって、会話の弾んだ勢いで一言告げてしまう。
すると、鼻で笑われた。
その顔は何となくドヤ顔だ。
「大丈夫。たくさん笑ったから。今日は活躍する」
「たくさん笑った?」
「だって、男子の中に女子一人サッカー…」
「…だから!笑うな!」
…しかし、この数時間後。
瞳真は試合で、昨日のプレイとは打って変わった活躍を見せていた。
瞳真も有言実行?
すごい、の一言だ。



