そして、その弱さを強さに変えて、どんな難敵にも、立ち向かおうと頑張ってる。
あのハイテンションぶりは、発散だ。
まさに、武者震い。
蓑島くん、戦ってる。
…自分と。
今までの蓑島くんとのことを、思い出してしまう。
私との間に起こったこと。
言われたこと。
…してもらったことを。
《俺が彼氏になってやる!》
《恋の傷は恋で癒せ!…うひひ》
《…喜んで?俺の愛しいお姫様?》
非っ常にくだらない。
バカげてると思ったよ?あの時は。
同情、冷やかしお断り。
…でも、それは蓑島くんなりの優しさだった。
なぜ、私にそういうことを持ちかけたのかは、今でも不明だけど。
《…俺の前でだけは、強がらないで》
《守ってやりたいんだからさ?その為の俺…でしょ?》
私のこと、ちゃんとわかってくれてる。
…守ろうともしてくれている。
それに気付いて、勇気をもらったこともあった。
《…強がってばっかで、本当は儚い。そんな星月に》
《…そんな星月に、幸あれ》
強がって泣いてばかりの私の。
こんなどうしようもない私の幸せ、願ってくれている。



