そして、みんなに囲まれて尋問開始となる。



「…で?いつから付き合ってんの?」

「あ、いや…最近」

「で?で?どこの誰?」

「手繋いだ?チューした?彼女んち行った?」

「そ、それは…」



男子たちの注目の中、徐々に口が重くなっている伊野くん。

最後には「あはは…」と、笑って誤魔化していた。



「え?何?何で笑って誤魔化す?何でどこの誰だか言わないワケ?」

「いや、それは…言えない」

「はあぁっ?!何で?」

「そ、それは…彼女側に、まだ公に出来ない事情があって…」

「は?何それ。隠れて付き合ってるってワケ?何で?」

「きっと伊野っち不倫だよ不倫。だから真っ昼間から盛っちゃって…」

「あー。昼顔失楽園?」

「…誰が不倫じゃ蓑島あぁぁっ!」

「で?離婚成立まで言えないの?」

「不倫だからっつーよりも必然的に未成年略取だからじゃね?」

「ほぉー。DKと人妻の恋愛。AVか」

「…違うぞコラァァァっ!」



話が物凄く横道に逸れている気がする。

男子って…というよりも、蓑島くんが面白おかしく持っていっているような気がする。

付き合っているから最後AVまでに話が発展していくって、一体。