『もぉー!突然でビックリしたよー!まさか星月が、星月が来てくれるなんてー!』
『もう会えないかと思ってたのにー!嬉しいぃー!』
『何も言わないでいなくなるとかやめてよね!もおぉぉ…心配したんだからー!』
『ご、ごめん…ごめんね』
勢いある感激再会のハグの嵐に、混乱しつつあるところに、真琴がゆっくり歩いてこっちにやってくる。
後ろには、いつきと瑠華も。
手を振って『おつかれー』と、いつもと同じく。
あの頃と、変わらないままだ。
『真琴が呼び掛けたら、内地進学組の三人以外は九人全員集合したよ?』
『さすがキャプテン真琴だな。内地の三人も星月に会いたがってたよー?集まり、冬休みにも決行ねー?』
いつきと瑠華は、身長の高い真琴の後ろでドヤったピースを送ってくる。
『星月』
『真琴…』
『これだけみんな、あんたに会いたがってたっていうこと。あんたを心配してたってこと!…いい?』
そう言って、一息吐いて、フッと笑う。
そこで、改めてわかった。
私、置いていかれてなかった。
みんな、ちゃんと前に進みながらも…後ろを、私を気にしていてくれてたんだ。
『みんなごめん…ありがと』
もう、涙出そう…いや、出てた。



