非難轟々で責められるとも思っていたのに、すぐに会いたいと受け入れて貰えたのがすごく嬉しくて、嬉しくて。
翌日、すぐに蓑島くんに報告してしまった。
『ホント!よかったねー』
蓑島くんは、いつものキラキラスマイルで一緒に喜んでくれたが。
その笑みが逆に、彼自身はこうなることが何となくわかっていたのではとも思えてしまった。
何で、わかったんだろう。
でも、蓑島くんが口を挟まなかったら、こういう展開にはなっていなかった。
一昨日、日曜日はサッカー部もすでに秋の大会が始まっていて、試合後は学校に戻って、夕方前には解散。
制服姿でそのまま一人で、待ち合わせの札幌駅へと向かった。
待ち合わせの時間よりかなり早く着いたので、私は…こっそりお買い物なんてしていた。
何を買ったかというと…先日、ディスプレイされていたCのロゴマークの黄色いスウェットと茶色のロングスカートのコーデ丸ごと。
残っていたお年玉全額持って、使い果たしてきた。
『きっと、せづはこういうロングスカートも似合うね』
…蓑島くんの褒め言葉を真に受けた結果だった。
今度、蓑島くんと出掛ける際に着ていけたらな?なんて、思っちゃって…。



