チームの大会日程はこれで終わったけど。

私にはまだ選抜の試合がいくつか残っているのに。

これから高校のセレクションだってあるのに。

これから、どうなるの?



…いや、わかってる。

どうもこうもない。

全部、もうダメだ。こんな足じゃ。選抜もセレクションも。

もう…ダメだ。




焦りと不安の中に、絶望が見え隠れしていた。




手術も終わり、経過観察とリハビリでまだ入院を継続していたところ。

お見舞いで、私のところにたくさんの知り合い、仲間が訪れるようになる。




『星月…大丈夫なの?』



クラブチームの仲間、真琴やいつきたちがお見舞いに来る。

しかし、がっちりとした物々しい装具を着けてベッドに横たわっている私の姿を見て、みんな不安そうな表情になっていた。



『だ、大丈夫だよ!だからみんな心配しないでね?』



みんなに心配かけさせたらいけない。

ここは『大丈夫』って言っておかないと。



『だって、手術って…またサッカー出来るようになるの?』

『で、出来るって!リハビリに半年かかるみたいだけど…』

『半年?!えっ…』