ヤバい。ヤバいヤバい。
先生にバレる…!
返答がしっかりせず、しどろもどろになってしまった私を、先生はじっと見ている。
「おまえ、それ…」
「………」
そして、はぁ…とため息をつかれた。
「ったく。何をやってんだおまえは…」
何をされたのか、聞きたいのはこっちですよ…。
BGMのように、予鈴は鳴り響いていた。
倉庫の鍵とびしょ濡れの罵言だらけの靴を奪われ、「とりあえず着替えてこい。着替えたら体育教官室に来い」と告げられる。
事務室からスリッパを借りてくれた。
糸田先生、私のこの状態、察したんだろうか。
とりあえず先生の言うとおりにして、更衣室で制服に着替える。
その後、体育教官室に赴くと、すでに流し台で糸田先生が私の上靴を洗ってくれていた。
「せ、先生!すみません!」
「担任持ってなくて今は別にいいけどよ?…何だこの際どい単語の落書きは」
際どい…。
「糸田先生…ズベタって何ですか?」
「……自分でスマホで検索せい」
「……」
先生に言われた通り、検索してみる。
(………)
…何っ!



