私が注目したのは、少し離れたところにあるゴミ箱。
恐る恐る足を向け、上から覗き込む。
そして、恐る恐るそのゴミ箱に手を入れた。
紙類のゴミを片手で避けて、中を探る。
(………)
あぁ…。
ホント、予想通りだなんて。
鉄板通りだなんて…!
ゴミ箱の奥底には、指定上靴のスニーカーが詰められていた。
こ、こんなことってある…?
恐る恐る手に取る。
掴んだ感じ、ぐちゃっと濡れている。
水浸し…!
ゴミ箱から引き上げた上靴は、見るも無惨な姿になっていた。
(ええぇぇっ!!)
ぐっちゃりと水浸しで、雫が滴り落ちている。
そして、何か臭う。何の水に浸けたの?!
そして、極めつけは落書きされていた。
《ズベタ》
《うんこ》
大小様々の、罵言の落書きがあちこちにびっしり書かれている!
しかし、罵言の種類はこれ2つだけ。
どこまでこれを引っ張る?!
(あ、あ…あぁ…)
ガックリとくる。
徹底してる…いろんな意味で。
や、やられた…やられた!



