教室内の自分の席にまで連れていかれ、そのままストンと椅子に座らされる。

この時点で、ようやく蓑島くんの手が私から離れた。



「ち、ちょっと蓑島くん、何すんのよ!さっきの!」



私の胸をわし掴みにして、揉む…だなんて!

しかも、人前…瞳真の前で!

改めて怒りを顕にする。



すると、彼は私の顔を上から覗き込み、いつものドヤ顔を見せた。



「あぁぁーん。とうとう、爆乳揉んでしまいましたわよ…!」



…何っ!



「いい弾力だったぜー?マイワイフ?とうとうこれでその爆乳は俺のもの…うひひ」

「…蓑島ああぁぁっ!」



ガタン!と、立ち上がり。

彼に詰め寄る。

利き脚の左足を振り上げて、彼の尻におもいっきり一発、ドカッ!と蹴りをぶち込んでやった。



蹴りをくらった彼は「…あんっ」と、声をあげて、私の方をニヤニヤしながら見る。

…このぉぉぉっ!



このセクハラ…いや、痴漢大魔王!

死んでしまえ!!





…そんなワケで。

先行きが、とぉっても不安な。

恋人気分を味わうだけの、偽カップルライフ。

始まり始まり。








「さっきパイ揉んだらムラッときた。続きはWebで?する?」

「もう、二度と触らせるか!この痴漢大魔王!」




続きはWebで。

…じゃなくて、次のページからで。