しかし、蓑島くんは私の言うことなんて聞いていない。
彼のキレイな瞳がロックオンしているのは、目の前の瞳真だ。
「………」
突然の蓑島くんの登場と行動に、瞳真は絶句している。
大きい瞳を、更に大きく見開かせて固まっていた。
ドン引きしている…。
「…っつーかぁ?水口おまえコニャロ。何、人のワイフと長々長々喋ってんだい!ジェラシー爆発で、出てきちまっただろが!」
「は?わ、ワイフ…」
「ワイフの意味わかんねーの?このバカ王子!」
「い、意味ぐらい知ってる!」
「ふーん。あっそ。まあええわ。おまえの脳ミソの程度など、どぉーでもええわ!ボケ!」
「は、はぁっ?!」
蓑島くんは鼻でフンッと笑う。
その態度に反応したのか、瞳真の顔がだんだん引きつってきた。
あぁっ!キレかけてる…!
っていうか、何?
何でそんな攻撃的になってるの?蓑島くん!
…何で喋り方変わってる?
また、逆ギレ劇場?!



