自分でケリをつけられないなんて、ずるい女。
私…強そうなのは見た目ばっかで、実は弱いんだ。
勇気を出して、強くならなきゃいけないのはわかっている。
今回のことだけじゃない。
瞳真と美優の件に関しても、良く言えばお人好しだけど。
結果としては、私は…逃げた。
そして、蓑島くんを頼るカタチになってしまった。
それだけでも、本当は自分が嫌になる。
こんな弱々しい自分。
強く、なりたいな…。
「…じゃあ、水口のことはわかった。本当に星月が水口のことを忘れられるかは、それは今後に任せるとして」
「うん…」
「私が言いたいのは、悠介のこと」
蓑島くんのこと？
「…って、何？横川さんと関係があるとか、いろんな子とデートしまくってるって話は斗弥子から散々聞いたよ」
「いや、その話じゃなくて」
「え？じゃ何」
斗弥子は、何かを言いたいのだけど、言いづらそうにしている。
バツの悪い表情とも言えるけど。
「…あーっ、もう」
自分の頭をくしゃっと軽く掻いて、私の方に顔を向けた。
「…星月。悠介には本当ハマるから、気をつけて」
「…へ？」
ガクッときた。
