泣いちゃ、ダメ……

「あ、の… 
 土曜日はすみませんでした!
 勝手に帰っちゃって!
 ちょっと体調悪くなっちゃって!
 でももう全然平気なんで!
 2人の邪魔しちゃってすみません!
 私、帰りますね!じゃあ!」

一方的に喋って
雄哉先輩の『待てよ!』の声に
振り返ることなく飛び出して
行きついた先は裏庭。

ここは滅多に人が来ないから
今の私には最適な場所。

我慢していた涙が
一気に溢れ出した。

最近泣いてばっかだな。