十月最後のHR。 前の席から機械的に、白い紙が回ってきた。 大きく空欄が取られたそれには、【進路調査票】と印刷されている。 【しんろちょーさひょー】。 こんなものを書く時期になったんだ、と呆然とする。 二年の秋もすぎれば、当然といえば、当然なんだけど。 高校生活、意外と短い。