玄関脇の外燈に照らされて 明良の長身が 浮かび上がっている。 あたしとおなじパーツを持ち あたしとおなじ立ち位置にいる あたしの片割れ。 なのに ときおり全く知らない、なにひとつ交わらない生き物にも思えて あたしはときどき、混乱する。 いまの明良も、そうだった。