「あきちん、質問」 なぎは 派手にひるがえるスカートのポケットを ごそごそ探りはじめた。 携帯を取り出して 短縮を鳴らす。 話の途中なのに。 「なぎ?」 「あのさ、あきちん。 カフェラテの飲み比べって したことある?」 「なにそれ?」 「あきちんなら、いちごみるくの方がいいかなあ。 いろんなトコのがあるよね」 「はあ……?」 「あれ、並べて飲み比べて、 どれがおいしいとか どれがまずいとか なにが違うとか、 したことある?」 「だから、なんなのよ?」 「普通、ないよね」