すっぽり あたしの身体は 明良の腕のなかに収まった。 まるで明良が あたしのためにあつらえられた あたしのためのもの、みたいに。 押しつけられた明良の胸の奥。 あたしとおなじ早さの鼓動が 聴こえる。 あんなにうるさかった明良は なにも云わない。 あたしも、 なにも云えない。 ――ダメだ。 誰かが、警告している。 これ以上踏み込んでは、 ダメだって。 でも この先には なにがあるの?