突然朝永さんから声が聞こえたかと思うと、朝永さんは次の瞬間、リビングから飛び出して。
数秒後、走る足音と玄関が騒々しく開閉する音が聞こえてきた。
私は突然目の前から居なくなった朝永さんに驚いたまま棒立ち。
待ってろってどういう事?
捨てちゃったんでしょ?
三分程そのまま待っていると、再び騒々しい扉の音。
数秒後に開いたリビングの扉からは、少し息を切らした朝永さんが現れた。
でもそれよりも気になるのは、朝永さんが持っていた物。
「ホラ」
差し向けられたのは、見覚えのある紙袋。
慌てて受け取り、中を見ると、黒いコゲたアルバム。
「あ、ありがとうございますっ」
私は袋ごと、泣きながら抱き締めた。
良かった……無事に戻ってきた……。
「ゴミ、回収しに、来ない日に、捨てちゃ、ダメですよっ」
朝永さんが勝手に捨てた事に腹が立って、私は初めて強気に朝永さんに意見した。
涙で視界が少しボヤけているが、目を背けている朝永さんの顔が申し訳無さそうに見えるのは気のせいでは無いと思う。
「……一階にいつでも捨てて良いゴミステーションがあるわけ」
そうなのか。
知らなかった。
数秒後、走る足音と玄関が騒々しく開閉する音が聞こえてきた。
私は突然目の前から居なくなった朝永さんに驚いたまま棒立ち。
待ってろってどういう事?
捨てちゃったんでしょ?
三分程そのまま待っていると、再び騒々しい扉の音。
数秒後に開いたリビングの扉からは、少し息を切らした朝永さんが現れた。
でもそれよりも気になるのは、朝永さんが持っていた物。
「ホラ」
差し向けられたのは、見覚えのある紙袋。
慌てて受け取り、中を見ると、黒いコゲたアルバム。
「あ、ありがとうございますっ」
私は袋ごと、泣きながら抱き締めた。
良かった……無事に戻ってきた……。
「ゴミ、回収しに、来ない日に、捨てちゃ、ダメですよっ」
朝永さんが勝手に捨てた事に腹が立って、私は初めて強気に朝永さんに意見した。
涙で視界が少しボヤけているが、目を背けている朝永さんの顔が申し訳無さそうに見えるのは気のせいでは無いと思う。
「……一階にいつでも捨てて良いゴミステーションがあるわけ」
そうなのか。
知らなかった。



