『じゃ、そろそろ風呂行く』

「うん、おやすみ。またね」

『おやすみ。またな』


私は幸せな気持ちで通話を切った。




「飯はどーなってる」


はずだったが、次の瞬間聞こえた声に一気に疲労困憊。
いつの間にか朝永さんが帰ってきていた。

今の会話、聞かれたのだろうか。
まぁ彼は気にも留めないか。

夕飯はあとは盛り付けをするだけにしてある。

床に座っていた私は準備しようと立ち上がる。


ぐにゃり。


「え?」


突然、視界が歪んだ。


そして次の瞬間、何故か天井が見えた。