お前の態度を見てれば思い出していないのは分かってるよ。

イラついて喉にビールをグビッと流し込んだ時、ふと思った。

酔っ払っていた日、別人みたいなつぐみだったな。
いつもは言わないようなことを言っていた。

「酒飲んだら思い出したりしない?」

口をつけていた缶ビールをつぐみに差し向けた。

「飲んでみろよ」

薦めるとつぐみは目を見張る。

「月曜日の朝、飲んだらぶっ殺すって言ったし、昼もあれだけ言ってたじゃないですか!」

真っ青な顔のつぐみが首を左右に振って拒否した。

「俺の前なら良い。あの日のお前になって欲しいし」

「それはどういう……」

そこは突っ込むな。

「さっさと飲め」

突っ込まれたくなくて、つぐみに差し向けている缶ビールをクイクイ動かす。