「あとご婚約おめでとうございます!お二人の馴れ初め、聞かせて下さいよ〜!」

大畑が話を盛り上げ始めた。
俺は無視して昼食を食べる。

「あれ?言ってなかったっけー?」

「聞いてませんよー!」

「二年前だよね」

「そうだね」

「ヒュー!お熱い〜!どちらからの告白ですか!?」

「これ以上は勘弁して下さい……」

溢れんばかりの笑顔を見たら、コイツ絶対何も知らないなと再確認した。

「来週のお二人の婚約パーティーで絶対訊かれますよ?練習しときましょ!」

その言葉に思わず箸を止める。
来週の婚約パーティー?

「確かに。健正君、練習しとこ」

そんなのどうでも良い。

「つぐみ」

横を向いて名前を呼ぶとすぐにこちらを向いた。