風呂に入りながらモヤモヤ。

このまま、引き下がりたく無い。

気持ちを切り替えて、リビングの扉を開けた。


「つぐみ、メンドクセーから髪乾かせ」

ドライヤーを持ってソファに居るつぐみの前に。

困ったようにつぐみの瞳が揺れるのを見たら胸が苦しくなったが、つぐみの横にドライヤーを落とす。

「命令」

虚勢を張ってドライヤーのコンセントをソファの横に差し込むと、つぐみの前の床に座って髪をつぐみに乾かせた。
最後に「明日も乾かせよ」と言って。

俺の気持ちはつぐみには迷惑でしか無いのかな。




「つぐみ」

次の日の朝、女子のロッカールームの前でつぐみを待ち伏せた。
右手を握るとオフィスに向かう。
つぐみの困っている声が聞こえてきたが笑顔を張り付けて無視をした。

俺はやりたいことがあるから。