「つぐみに代われ」

『代われ?無理です。寝てますよ』

寝てるだと?

様子を探ろうと耳を澄ましてみると電話からは喧騒が流れ込んでくる。
ホテルでは無いとは思うが、何処に居る?

『小嶋さんは帰りませんから、朝永さん』

杉森の言葉に苛々はマックスで足は貧乏ゆすり。
俺を煽るとは上等だ。

『朝永しゃん、わたしのこと、どう思ってるんでしゅか!』

言い返そうとしたら聞こえてきた叫び声。

つぐみだ。
だが、呂律回ってなかった。
寝ているというのはまさか、

「……お前、酔ってるな」

呆れた声が出た。

男とそこまで酒を飲むなよ。
俺が電話しなかったらどうなってた?
何されてもお前文句言えないぞ。

呆れて思わず頭を手で押さえた。