まさかの言葉が飛んできて、振り向くとつぐみが笑顔を向けていた。

まさか昨日から用意してくれてた?
嬉しさが込み上げるのと同時に昨日バーに行ったことを後悔した。

「間違えちゃいました……?」

つぐみが困ったような顔で溢した言葉に自分が固まっていたことに気付いた。

「あってる」と言いながら椅子に座り、気を引き締めた。
顔がニヤケそうだったから。

まずはハッシュドビーフから食べた。
美味しくてまたニヤケそうで必死に耐えた。
おかわりもした。

「まだ座っていて下さいっ」

ご馳走様と言って立ち上がろうとしたら引き留められた。


「お誕生日おめでとうございます」

出てきたのはケーキ。

「俺、子供かよ……」

小さめの円形のチーズケーキの上に『誕生日おめでとうございます』と書いたホワイトチョコのプレート。