「おいひい……」

つぐみは俺の料理に頬を緩ませて感動してくれた。

「朝永さん、こんな上手なら毎日作って下さいよ!」

と思ったら声を張り上げた。
その反応に勝手に頬が緩んだ。

「奴隷のお前に何で俺がご馳走しなきゃいけないんだよ」


つぐみとはこんな風に自然と笑い合いたい。

そう思っていた次の日の朝。


「今日は大丈夫そうだな」

つぐみの顔色は昨日よりは格段に良かったが、どこかスッキリしない表情を浮かべていた。

「……昨日はご迷惑をおかけしました。……朝永さん……お話が、あります」

歯切れの悪い話し方が気になって訊き返した。

「何?」

「部屋が見つかり次第、朝永さんのお家を出ますね」


は?


微笑みながら出された言葉に固まった。