それでも俺は小嶋に近付いてしまう。


「つぐみ」

リビングの扉を開けたつぐみを名前を呼んで捕まえた。

家で名前を呼んだのは初めてだ。
杉森の告白に苛ついているのかもしれない。
つぐみをとられたくないのかもしれない。

「な、何でしょうか……?」

つぐみはビクついていて顔を上げない。

「ご褒美やるよ」

顎を掴んで上を向かせるとつぐみの口にバニラアイスを強引に突っ込んだ。

ご褒美と言いくるめて、ただつぐみに触れたいだけ。
本当にご褒美を貰ってるのは俺だ。