「食え」
「ふがっ!」

小嶋の驚いていた顔が、どんどん頬が緩んでいく。

数秒後には恍惚としたとろんとした目に。

「美味いだろ」

小動物に餌を与える感覚に似ている気がする。
癖になる。

「まだ食べるか?」

小嶋に再びバニラアイスが乗っているスプーンを向ける。

それなのに小嶋は食べない。
食べろよと念を送っていると、小嶋がえへへと俺に向けて嬉しそうに笑っている。
初めて見せた顔に妙な気持ちになり、キッチンにアイスのカップを置いた。

「グミ、気持ち悪い。あとは勝手に食べろ」

キッチンを出た後、ついでに伝えた。

「お前、さっさと風呂入れ。あと、またぶっ倒られたら面倒だからベッドで寝ろ」


それなのにまた小嶋はソファで寝ようとしていた。


「もしかして俺を警戒してんの?自惚れんな」

言うことをきかない小嶋が腹が立って、嫌味を言ってしまった。