「ち、違「今の反応で否定出来るわけ?しかも布団にパジャマなのにすっ呆けられるとでも?」


否定しようとしたら、朝永さんの口角の片方が恐ろしくなるくらいクイッと上がった。

確かに物的証拠だらけ。
言い逃れできない。

住み始めて三日、しかも毛嫌いしている先輩社員にバレてしまった。


「じ、実は、住んでいたアパートが、火事になってしまって、行く当てもなくて!」

逃れられないと判断した私は正座したまま必死に釈明しようと試みる。


「それなら会社に住んで良いわけ?」

が、正論でスッパリ即突き返されて何も言い返せなくなった私。

そんな私を冷めた目で見下ろす朝永さん。