寝室のベッドに小嶋を投げると「きゃあ!」と小さな声を上げると上半身を慌てて起こし、俺を怯えたような目で仰ぎ見た。
その目に俺は小嶋を安心させようと寝室から出ようと思った。

「髪乾かしてくる。先寝てろ」


だが五分後、小嶋は出て行った状態のままだった。
俺を警戒しているのだろう。


「お前、俺に襲われるなんて思ってるわけ?お前の貧相な身体になんて興味ないから、貧乳」

小嶋が寝れるようにわざと嫌味を言うと、俺は小嶋に背中を向けると眠ることにした。


その日を境に俺達の関係は少し変わったと思う。
俺は小嶋をグミと呼んだり、朝も一緒に会社に向かった。
帰りは一緒にスーパーに行って買い物をした。
俺はビールを買い、小嶋には言ってはいないがバニラアイスを買ってやった。
一緒に晩ご飯を食べた後、素直に言えない俺は食器を洗い終えた小嶋に見せつけるかのように、バニラアイスを食べる。

「あー、美味」

俺を無言で睨むと小嶋は顔を逸らした。

これは食べたがっているな。

「グミ」

「……変なアダ名で呼ばないで下さい」

呼び掛けると、こちらを見ずに憮然そうな声が返ってくる。