「口、開けろよ」

私は絶対に開かまいと口をギュッと閉じて真一文字。
些細な抵抗。

「あっそ。別にそれでも良いけど」

反抗した私に朝永さんは苛立ったのか視線を伏せると、私のカーディガンをスルリと床に落とした。

まさか、ここでする気?

「ここ、玄関です!」

「良いじゃん、ここで」

無視されたと同時に身体がゾクリと感じて、全身がビクつく。
服の隙間から朝永さんは手を侵入させ、私の素肌に触れてきたから。

この人、本気でする気だ。

何で私に求めるの?
貧乳だって、罵っていたくせに。

その時、ようやく目が暗闇に慣れてきて、目の前の朝永さんの顔が見えてきた。

朝永さんはどんどん私の服を脱がせていく。

でも私を全然見ない。