バカな私は朝永さんが来てくれるだろうと待っていた。
もし来てくれたとしても、それはただの演技で女避けのために利用されているだけなのに……。
ひどい人だと知っていて、恋に落ちた私がバカなんだ……。
お昼は愛佳ちゃんと社食で食べた。
朝から会いに来ないから、帰りも来ないだろう。
どうせもう家を出るんだ。
朝永さんのことを気にするのは止めよう……
『ブブブブブ……』
そんな事を考えていた休憩十分前、トイレに向かう途中にポケットに入れていた携帯が震えて、確かめると公衆電話からの着信で。
愛佳ちゃんに「電話だからトイレに先に行ってて」と伝えて廊下の隅に歩きながら電話に出た。
「はい、もしもし?」
『つぐみ、俺、静樹』
相手はしー君だった。
公衆電話からかかってくるということは緊急事態なことがあるのだろう。
もし来てくれたとしても、それはただの演技で女避けのために利用されているだけなのに……。
ひどい人だと知っていて、恋に落ちた私がバカなんだ……。
お昼は愛佳ちゃんと社食で食べた。
朝から会いに来ないから、帰りも来ないだろう。
どうせもう家を出るんだ。
朝永さんのことを気にするのは止めよう……
『ブブブブブ……』
そんな事を考えていた休憩十分前、トイレに向かう途中にポケットに入れていた携帯が震えて、確かめると公衆電話からの着信で。
愛佳ちゃんに「電話だからトイレに先に行ってて」と伝えて廊下の隅に歩きながら電話に出た。
「はい、もしもし?」
『つぐみ、俺、静樹』
相手はしー君だった。
公衆電話からかかってくるということは緊急事態なことがあるのだろう。



