ドキドキドキドキ……
十二時、朝永さんの家の玄関前。
余裕をもって夕飯までに帰るとは朝永さんには伝えたが、スーパーだけ寄って真っ直ぐ帰ってきた。
速さを増す鼓動。
そのせいもあって、扉を開けられない私。
あれは夢に決まっている。
そう思うが緊張する。
1%でも期待している私がいるからかもしれない。
帰りに寄ったスーパーで朝永さんへの缶ビールを買ってしまったし、早歩きで帰ってきてしまったし。
……夢のこと、朝永さんに訊いてみるべきか。
でも訊いて、違っていたら、どうする……?
決定打がないせいで、踏み出せない心。
モヤモヤしかしない。
でもこのまま玄関の前で考えていたら日が暮れそうだ。
私は大きく深呼吸。
気を引き締めると、心を決めて鍵穴に鍵を挿した。
扉を開けて中に入り、靴を脱ぐ。
心臓は忙しないが、立ち止まると動けなくなりそうなので、廊下を歩く勢いのままリビングへの扉のノブを掴むと思い切って開けた。
しーん……。
リビングは静かで物音も人気も無かった。
十二時、朝永さんの家の玄関前。
余裕をもって夕飯までに帰るとは朝永さんには伝えたが、スーパーだけ寄って真っ直ぐ帰ってきた。
速さを増す鼓動。
そのせいもあって、扉を開けられない私。
あれは夢に決まっている。
そう思うが緊張する。
1%でも期待している私がいるからかもしれない。
帰りに寄ったスーパーで朝永さんへの缶ビールを買ってしまったし、早歩きで帰ってきてしまったし。
……夢のこと、朝永さんに訊いてみるべきか。
でも訊いて、違っていたら、どうする……?
決定打がないせいで、踏み出せない心。
モヤモヤしかしない。
でもこのまま玄関の前で考えていたら日が暮れそうだ。
私は大きく深呼吸。
気を引き締めると、心を決めて鍵穴に鍵を挿した。
扉を開けて中に入り、靴を脱ぐ。
心臓は忙しないが、立ち止まると動けなくなりそうなので、廊下を歩く勢いのままリビングへの扉のノブを掴むと思い切って開けた。
しーん……。
リビングは静かで物音も人気も無かった。



