「何でも無いです。では遠慮なく座ります」

私はクスクス笑いながらダイニングに腰掛けることにした。
朝永さんを見ながら。


「……座れよ」

私を上目遣いで睨む朝永さんだが、全然怖くない。
だって頬が少し赤いもん。

「座ってますよ」

私は平然と笑顔で返す。
実は私はダイニングの椅子に両膝を立てて、朝永さんの目の前のカウンターに手を置いて前のめりな体勢なのだ。
太々しくニコニコしていると観念したのか、朝永さんは少し唇を尖らせながら目を逸らした。

なんか可愛い。

それよりもその長袖シャツの腕捲りもキュンとしちゃう。
私のために料理を作ろうとしてくれてる姿。
ときめかない女の子なんていない。