「私、コンビニに寄っていくので先に行って下さいっ」
電車から降りて会社へ向かう道の途中、コンビニの前で訴えた。
顔は作り物の甘い顔だが、「あっそ」といつもの素っ気無い返事の後、繋がれていた手が離されたが、お腹が痛すぎた私は気にすることなくコンビニへ入った。
朝、お腹が痛すぎてお弁当を作れなかった私はおにぎり一個とチョコパンを買った。
「つぐみ、おはよ!あら、今日はあの日か」
ロッカールームに先に居た愛佳ちゃんに声を掛けると、振り返った彼女は私の顔を見てすぐ分かったようだ。
「うん……薬飲んだけどやっぱり効かない……」
女って面倒臭いと感じる日だ。
「つぐみ、顔色悪い」
オフィスで私を不安げに見つめる朝永さんを見たら、本当に女って面倒臭いと再認識。
演技で心配している朝永さんにときめきたくなんて無いのに。
「腹痛いのか?」
同じ心配顔で続ける朝永さん。
家との差。
家でも常にその対応なら私は告白しているに違いない。



