溜め息が出たのは今手の上にあるトイレットペーパーでグルグルにした使用済みのナプキンのせい。
しー君は家族だから何とも思わなかったが、男性と住むとナプキンの処理に困ると気付いた。
朝永さんに置いてもらっている身だからトイレにゴミ箱を置くなんて図々しいし、それ以前に恥ずかしくて出来ないので、取り替えたナプキンは台所にあるゴミ箱に捨てに行かなければならない。


「お前、生理か」

それなのに遠慮という言葉を知らない寝室から丁度出て来た朝永さんが、使用済みナプキンを持ってトイレから出てきた私を見てサラリと言う。

私は今更だが背中にナプキンを隠した。


「女性にそういうことをハッキリ言わないで下さいよっ!デリカシーって言葉、知ってますか!?」

恥ずかしくて照れを隠すように声を大にすると、キッチンへと走って逃げた。


キッチンのシンク下にある小さなポリ袋にそれを入れるとゴミ箱に入れた。
手を洗うと朝食の準備に取り掛かった。