心臓がバクバクと波打つ。


私は静かに最初の寝る体勢に戻った。


「試さなくて良いのか?」

後ろからは楽しそうに弾んでいるようにしか聞こえない声。

朝永さんはどうせ私の反応を見て遊んでるだけ。


「……結構です」

もう放っておこう。


私は観念して眠ることにした。

目を瞑ると自分の早鐘を打つ鼓動がクリアに聞こえてきた。

朝永さんに聞こえていたらヤダな。

でも朝永さんはどうせ何も思っていない。

好きな人がいるのだから……。




こんな状態で眠れるわけがないと思っていたのにお腹が痛かったせいもあっただろう、朝永さんの体温が私に移ってきたのか温かいし心地好くて、私はいつの間にか眠りに落ちていた。