いつから私を好きでいてくれたのだろう。

この人に恋をしていれば、絶対ラクだった。

何で私は、朝永さんが好きなんだろう……。




「あの後どうなった!?」

終業後、ロッカールームで興奮気味の愛佳ちゃんにやはり捕まった。

「よく分かんない」

私は急いでブラウスを脱ぐ。

「自分の事なのによく分かんないってどういうこと!?」

愛佳ちゃん、ごもっともだよ。

あの後、午後も結局悶々と仕事をする羽目になった。
今日も朝永さんはロッカールームの前で私を待っているだろう。

「でも、もしかしたら良い結果を聞けるかもしれない」

早くあのキスの意味を聞きたい。
だから私は急いでいる。


「小嶋さんて貴女のこと?」