それよりも身体が気持ち悪い。
下着は幸い透けてはいないけれど、スカートの裾からはポタポタ水が滴り落ちている程。
それに十月に入ったから、少し気温が下がり始めている。
少し寒気がしてきたな。
あと鞄。
なるべく濡れないように抱き締めて走ったし、防水加工はついているが、中まで染みていないか心配だ。
家に着いたら確認しないと。
なんて考えながら玄関に入った瞬間、


「ここで服脱げ」

「え」


まさかの言葉朝永さんからが飛んできて固まった私。

脱げって、ワンピースを?

「下は、下着だけですけど……」

呆然と呟くと、