「俺、お前のご主人様」

「……」

それを言われると、最終的にクビを出されるので何も返せなくなる私。

「食べたいんだろ?」

「……いえ」

物凄く食べたいです。
喉から手が出そうなほど。
でも意地を張る。
朝永さんには折れたくない。

「食べるか?」

その言葉に私はグリンッと首を朝永さんへと回した。

そこには口の端を楽しそうに上げている朝永さん。

……いや、絶対何か罠がある。

物凄いぼったくりな高額を請求されたりとか。
あとは身体で払えとか。