私の他人事のような言いように、朋花ちゃん困ったように笑っていた。なんだそれ、と。
「話しかけてくれるから仲良くなったような気もしてたけど、よく考えてみたら違う気がする」
「話してるのに?」
「うん。だっていつも怒られてる」
「え、怒られてる?」
「うん」
始めから最後まで、彼と話すタイミング的に忠告的なものが多いというか…私の要領の悪さを見かねた三好君がつい口を出してしまった、みたいな。
「面倒事フルシカトな三好だよ?それはそれですごい事だと思うけどな」
「私の為だったらそうかもしれないけど、実際私の為じゃないしね…」
「え?じゃあアイツなんで怒ってんの?」
「瀬良君の事で、私の力不足に…」
「瀬良の事三好に相談してんの?!」
目を丸くして驚く朋花ちゃんに、ハッとした。そうだった。朋花ちゃんにも相談していない事だったのに、ここで私が三好君に相談していたとなれば色々ややこしい事になる。自ら相談していた訳では無いとしても、朋花ちゃんには瀬良君との事を話していなかった事でガッカリさせてしまった過去がある。朋花ちゃんを差し置いてわざわざ三好君に相談していたなんて事になったら、きっと前以上に傷つけてしまう。
「ち、違うよ!多分瀬良君の話聞いて三好君が動いてるんだと思う。いつも突然聞かれるから」
「瀬良が三好に相談してんの?!」
すると何故か、更に驚く朋花ちゃん。
「な、なんで?二人は仲良いよね?」
「良いけど…え、そういう相談とかする感じなの?三好に?他にもっと適任な人居るでしょ」
「あ、そういう事か…」



