「な、ななななな夏生!?」


「チュッ」




突然の出来事に慌てるわたしのおでこにそっとキスをする夏生。あぁ、絶対もっと顔赤くなってる...



今日1番顔が真っ赤な私を見てケラケラ笑う夏生は月の明かりに照らされて一段とかっこよく見えた。







ねぇ夏生。

今はまだ恥ずかしくて言えないけれど

いつかわたしも「愛してる」って言うから。

それまで待っててね。


❁・*:..。o○










2人で初めて行った花火大会。



初めて「愛してる」と言われて、改めて愛を確かめ合った私達。




そんな幸せな、2人で過ごす初めての夏が終わる




はずだったんだ。



この後起こる最悪のことまで、残りのタイムリミットがほとんど無くなっているなんて私達は知る由もなかった。



【楓side end】