夜道を歩いてゆく男にあった。このまま歩き続けるのは回避せねばと強く想った。目が覚めた。
そして夢を見た。3冊の妖の本。1冊は赤い色をしてた。04.October.

照らす蛍光灯
流れる雨水光る
コンクリートの建物を伝う

ぽとっぽとっと
ヴェランダにあふれた雨水が漏る
台所にあふれた台風土産
折れた傘の骨
赤に緑の線
不器用に雨を遮断
しそこないもある

クリスマスみたいなチキン
食べにくかったけど
旨かった。
04.October.

台風にそれて雨の中
公園の芝生に白いモノを見つけた。
野原に散らばる雀の卵
04.October.

父と母の夢を見た

こぼれおつ歯をおさえつつ
あとからあとから蟲のようにおちてゆく。
04.September.

命惜しくて捨てた自転車に
救われようと
また手を出す
04.September.

あおられる葉
吹き飛んでく
六階の窓より

ビーフシチューオムを食った
ビーフシチューが旨かった

ミートオムレツと卵と豆腐のとろ煮を食った
旨かった
04.August.

スコール
どしゃぶり
今日は休校と思った
やんだ
風邪が運ぶよ
日の照らす道すがら
樹から雨露と浴びた

クチバシ真っ赤
モノサシ美貌と体調の
コレ文鳥の幸せ

またたびにゃんこ
アメショのにゃんこ
腰をくねくねくねくねくねらして
セクシーポーズで皆悩殺


蝉時雨
見上げると青葉
伸びた樹囲んだ
公園の脇
通り過ぎて

何時もより暑くなかったあの日
私は只、雷の音を聞いていた
達成、前人未到の六連覇
04.July.

くるくる巻きの卵焼き
バナナの切り口みたい
しっとりしてて一番旨う

ぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱく
熱いのか水を飲みたいのかと思う
指に乗せて
しばらくして治まった
文鳥の発作
04.July.

びーふしちゅー丼成るモノあれば良いと思った
はっしゅどびーふが出た
ご飯と一緒に食べた
辛味の無い味と知った
単独でも旨かった

悪い夢を見た
心に
心と体
何時もに戻れず尾を引き
悪い夢を見た
体に

郵便局のATM
月曜はPM五時半まで
食費おろせない切ないや
04.July.

避雷針があると言い聞かせた
暗闇の中
稲光轟く
落ちるわけないよ手明かりに

逆さパラソル朝顔の花
それは晴レタ夕空の色だ
水色をしてた
04.July.

脳味噌爆弾
夢観て朝起きるとなる
気絶した体の一部だけONの状態

眩し(まぶし)すぎる日差しに
転寝(うたたね)の場所ゆずるかな