ニコッ…
突然、
少年は振り返りこちらを見ると、
歳に見合わない妖艶な笑みを浮かべた。

「おにーさん方、
別に隠れる必要ないですよ。」

微かに震える手は、
武者震いからか、恐怖からか…
二人は刀を握る手に力を込めた。