『明日も暇でありません』
打った瞬間既読に変わり、そしてキャラクターが泣いているスタンプが送られてきた。
一個、二個、三個、同じ泣いているスタンプだ。
『なんで~遊びに行きたい!』
スタンプの後に送られてきたメッセージが、転校生が本当に送りたかった内容だろう。
『遊園地』
『いきたいのです』
『真司君と』
『行きたいのです』
俺の返信を待つこともなく矢次にメッセージが送られてきた。
俺は、開いたままなのできっと相手側は既読がすぐについていることだろう。
見てなかったとは言えない。
遊園地、確かに行きたいと言っていたな。
でも、この暑い中遊園地?
正直並ぶのとか苦手だし、遊園地なんか行きたくないのが本音だ。
それに、チケットとかも買わなきゃいけないし、きっとアトラクションにもたくさん待ち時間があることだろう。
考えるだけでゾッとする。
『遊園地は、無理』
『がーん』
転校生、ずっと開いたままなのだろうか。
返信が早すぎる。
『じゃあ、一緒に遊びに行けないのですか・・・』
落ち込んでいるスタンプが一緒に送られてきた。
そんなに遊びに行きたいのか。
だったら、友だちを誘っていけば良いのに。
前にそのことを言ったら、俺と一緒に遊びに行きたいと言っていたな。
そう言われたら嬉しくないわけない。